リノベーションコラム
吹付け断熱材「アクアフォームNEO」の特徴とメリット
前回はマンションのリフォーム・リノベーションで施工される断熱の方法についででした。今回は吹付け断熱材の中でも、近年注目を集める「アクアフォームNEO」について、特徴やメリットを詳しく見ていきましょう。
目次
「アクアフォームNEO」の施工可能な場所は?
アクアフォームNEOは、スタイロ板のように形が決まっているわけではなく、必要箇所に直接吹き付け、現場で膨らむ断熱材です。一般的な木造住宅の構造材である木材への接着力が高いのはもちろんですが、マンションで主に使用されているコンクリートとも相性抜群です。 マンションでは、壁・天井に施工が可能です。室内に構造の柱や柱が出っ張っているような複雑な形状でもスマートに施工ができるのが魅力ポイントです。アクアフォームNEOを使えば、木材にもコンクリートにもしっかり密着し、隙間ができないため、気密性の高い住まいが期待できます。「アクアフォームNEO」が誇る断熱性能
アクアフォームNEOの物性値は、圧縮強さや接着強さなどに優れています。従来のアクアフォームの約3倍の密度の素材が、透湿をおさえてしっかりと断熱してくれるため、快適な室内環境で毎日を過ごせそうですね。 また、2020年の省エネ義務化を見据えて作られた断熱材なので、リフォーム・リノベーションでの活用ももちろん効果があります。安心安全な断熱材「アクアフォームNEO」
かつて建築現場で使われていた硬質ウレタンフォームと言えば、揮発溶剤。自然に放出されると健康被害を引き起こす可能性が高いと考えられていました。 それに対し、水と反応して膨らむアクアフォームNEOは、健康被害に配慮しているので安全性が高い断熱材。新発砲剤を採用しフロンガスを使っていないため、人間の体への安全性が高く、“地球に優しい”のも魅力です。地球の温暖化防止に貢献しているアクアフォームNEOは、これからの時代にマッチした断熱材で注目度も高いと言えるでしょう。アクアフォームNEOは、さまざまな水準に適合可能です
現在は、段階的に進められていますが、今後は住まいに「省エネ」が求められるのは一般的となるでしょう。アクアフォームNEOは、そんな省エネ住宅のあらゆる水準に達しています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
住宅の断熱性をアップさせるとともにエネルギーを造り出す“創エネ”により、消費エネルギーとの差をゼロにする『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)』。2020年の標準化を目指しています。認定低酸素住宅
気候によって全国を区分分けしたなかで、外皮性能(断熱性能)やマイナス10%以下の一次エネルギー消費量に適合するかどうかで認定されているのが『認定低酸素住宅』。さらに、ヒートアイランド対策や節水機器の設置、エネルギーのマネジメントシステムであるHEMSの利用など、“低酸素化”に向けた措置が施されているかによって認定される住宅です。平成28年省エネ基準
地域ごとに、外皮の省エネ性能や冷暖房などのエネルギー消費に基準を設けるなどを定めた『平成28年省エネ基準』も2020年までには新築時に義務付けられる指針が公表されています。これからの“省エネ住宅”に適合する断熱材
これからは、地球のエネルギーをおさえるべく住宅の性能をアップすることが住まいに標準的に求められます。そんな今後の“省エネ住宅”が求める水準にもマッチしている断熱材がアクアフォームNEOです。吹付けの厚みで必要な断熱性能に応じた施工が可能です。吹付け断熱の最高峰とも言えるアクアフォームNEOなら、これからの次世代に向けた断熱性の高さを実現してくれることでしょう。一年いつでも快適な暮らしを実現
断熱不足の住まいは、外気温の影響を受けやすく、寒い冬と暑い夏には冷暖房機器に頼りっきりです。多くのエネルギーを必要とするとともに、外気との大きな温度差でなかなか室内温度が安定しないでしょう。 気密性と断熱性に優れたアクアフォームNEOなら、一年いつでも安定した室温をキープしてくれます。 一般的な住宅は外気温の影響を受けやすく、1日のなかでも温度の差が激しい傾向にあります。一方でアクアフォームNEOが施された断熱がしっかりとされている部屋は、暖冷房を酷使しなくても、緩やかな温度変化で快適空間が保てます。特に冬のヒートショックは事故や健康被害につながりやすいので、室内の温度が安定しているのはとても大事なことなのです。外出から帰ってきたときも、心地よい空間でリラックスできそうですね。暖冷房費を大幅におさえることができる断熱材
気密性が低い住まいは、室内の熱や冷気が放出し、外の気温の影響を受けやすく、「いくら暖めても寒い」「ガンガン冷やしても暑い」と暖冷房設備の使用が増え、光熱費がかなり高くなってしまいます。冬や夏には暖房設備や冷房設備が欠かせませんが、暖冷房費は少しでもおさえたいものですよね。 実は、暖冷房費が光熱費の約4割を占める「一般的な断熱性能の家」と、壁断熱にアクアフォームNEOを施した高気密な家の年間光熱費を比較してみたところ、なんと暖冷房費の割合は光熱費全体の2割強でおさえられたという結果が明らかになっています。 これは、年間にすると十数万円もの光熱費の差…。省エネ効果により、家計にも嬉しい影響が出ているのが分かりますね。まとめ
従来の断熱性をさらに高めているアクアフォームNEO。気密性・断熱性・安全性とすべてにおいて安心感のあるクオリティの高い断熱材です。快適な空間で過ごせるので住む人が健康的な毎日を過ごせることはもちろん、“家”の健康寿命へもプラスの効果があります。新着記事
-
仕事の効率があがるリモートワーク部屋とは?
-
壁付けキッチン?L型キッチン?アイランド型?それぞれのキッチンの特徴と事例をご紹介!
-
マンションの和室、残す?残さない?リフォームで出来ること。
-
『土間のある暮らし』マンション編
-
生活スタイルに寄り添う、多様化していくリフォームの間取りプラン
人気記事
-
人気!実験シンクの8つのデメリット
-
壁のDIYリフォームきれいな壁紙の貼り方。コツがわかればプロの仕上がりに!
-
DIYリフォーム。ウッドパネルを壁に貼ってみよう!
-
後悔しない!ショールーム見学で確認したいポイント(システムキッチン編)
-
イメージが膨らむ!キッチンのスタイルとレイアウト事例集31