新築マンションや注文住宅の戸建てよりも、
予算に融通がきく中古マンションのリノベーション。
マンションのスケルトンリノベーションの工事費用の相場は、調べたらなんとなくわかっても、具体的にどうすれば費用を抑えられるのか、なかなかわかりにくいと感じていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
少しでもリノベーション費用をおさえることができれば、例えば新しい家電や家具にお金をかけたり、家族で旅行に行ったり、貯蓄に回したり。。。などなど、リノベーション後も余裕がもてたり、充実の生活が送れそうですよね。
実は、費用をおさえて、さらにお得にリノベーションをする方法があります。
そこで、
実践していただきたい費用をおさえるポイントをまとめてみました。
お見積書を持ってきてにらめっこしながらチェックしてみてください!
リノベーションの検討、準備段階から用意をしないといけない項目もありますので、最初に確認をしてから、プランニングを行ってくださいね。
優先順位を決める
生活設備で優先したいことを決めましょう。
リノベーションで特に費用がかかる生活設備は「キッチン・お風呂・トイレ」です。
まずはこの3つの機能面や広さなど優先順位を考え自分の生活にあったグレートの設備を選ぶことで費用をおさえることができます。
例えば、最新の設備は機能が沢山ついているのですが、使わない機能がついていることもあります。その場合、グレードを一つ下げれば費用が抑えられます。
機能面、広さ、エコロジー、安全面などどのようなことにこだわりたいかを書き出してみてそれにあった設備を選びます。
キッチンの場合
システムキッチンは各メーカーから販売されているので、
各メーカーごとに費用や機能も比較してみるといいですよ。
エココで取り扱っているメーカーは、クリナップ、リクシル、トラクス、ノーリツの4社です。
同じスタンダードプランで参考までに比較をすると
キッチンのメーカーと費用の比較
メーカーが絞れたら、あとは、機能面や素材を選びます。
例えば2人暮らしのお家であまりお家でお料理をしないご家庭には、様々な機能の付いたグリルや容量の大きな食洗機は必要ないですし、また毎日お料理を作るご家庭ですと、薄型のレンジフードや食洗機でお食事後のお掃除がラクラクになります。
お風呂の場合
お風呂で考えたいところは
機能面+省エネです。
いくら安い設備を使用しても、暮らしてから光熱費がかかるようでは長い目で見るとマイナスポイントとなります。
広さを優先したいですか?それともエコロジーや安全面を優先したいですか?
優先したいことによって選ぶメーカーやシリーズが違います。
広さを優先したい場合のおすすめバスルーム
TOTO WGシリーズ
マンションでよく使われる1216サイズの浴室の設置に必要なスペースは、
TOTO WGシリーズは1249mm×1646mmと非常にコンパクトです。
リクシルのリノビオVシリーズでは、1216サイズの浴室の設置に必要なスペースは1260mm×1710mmです。
同じサイズの浴室でも、設置に必要なスペースが小さければその分洗面室やその他の居室にスペースを使えますね。
エコを優先したい場合のおすすめバスルーム
TOTO WGシリーズ
TOTO WGシリーズは、浴槽の周りを断熱材でカバーした「
魔法びん浴槽」が標準です。
5時間後の温度低下が2.5度程度で、何度も沸かし直す必要がなく経済的です。
デザイン+安全性を優先したい場合のおすすめバスルーム
パナソニックリフォムス
パナソニックのリフォムスは、収納棚と手摺りが一体となった「
おきラク手すり」が人気です。国際ユニバーサルデザイン協議会(IAUD賞)も受賞しています。
トイレの場合
トイレの場合は特に節水面とお掃除のしやすさはもちろんの事、それ以外にトイレの広さや収納空間がどの程度ほしいかということも考えておきたいです。
最近のトイレは、タンク式でもタンクレスでも、一回の洗浄で使うお水の量は4~5Lと、大きく変わりません。
より
節水を意識するなら、手洗いに使ったお水を次回の洗浄のために溜めておく、
手洗いタンク式のトイレがおすすめです。
リクシル サティスS
最もスペースを節約できるトイレは、リクシルのサティスSです。
後ろの壁から
トイレの先端までの寸法は64cmです。
一般的なタンク式トイレでは、後ろの壁からトイレの先端までの寸法は75cm前後ですので、
タンクレスのほうがぐっとコンパクトです。
タンクレストイレのほうがタンク式トイレに比べて本体は高価ですので、スペースや節水のバランスで、ご家庭に最適なものを選びたいですね。
2.ネットで安く設備や建材を購入する『施主支給』
設備・建材は業者から発注・購入をし設置をしてもらうことが多いですが、実は
大量に仕入れているネット通販や大型家電量販店では業者を通すよりも安く手に入れることができる場合があります。
見積書を見て、もしその金額よりも安く機材を購入できそうでしたら、お客さまのほうで手配をし、
設置のみ業者に頼むことで費用が安くなります。
また、購入の時にお店のポイントのつくこともあるのでさらにお得感がありますね!
施主支給とは?
リノベーションで設置する生活設備や機材を業者の代わりに
お客さま(施主)が直接、ネット通販や家電量販店で購入をすることです。
業者からの購入ですと、お品によっては間に商社やなどが数社入り、マージンが別に上乗せされていて割高になっている場合もありますので、
リノベーション業者を通じて品物を購入する費用が抑えられるメリットがあります。
リノベーションの検討段階から施主支給が可能な設備をチェックされているといいでしょう。
施主支給した方がいい設備や建材
どの設備にも言えることですが、サイズによって設置できるかどうかの判断が必要になったり、
配管や配線工事を新たにしないといけない場合があります。
すぐに購入はせずに、支給したい商品があったら、まずは
リノベーション業者に設置が可能かの確認を取りましょう。
ガスコンロ、IHコンロ
国内のシステムキッチンであれば、規格サイズの加熱機器はだいたいどのメーカーのものでも合うようにできていますが、
サイズ・品番の確認を忘れす行ってください。
ガスコンロであれば、
「都市ガス用」か「プロパンガス用」かを忘れすに確認してください。
IHコンロであれば、専用の200Vの電源が必要になりますので、IHコンロをご自身で購入される場合は、特に早い段階でリノベーション業者にお知らせいただくことも大切です。
エアコン
エアコンの設置工事をエアコンを購入した家電量販店に頼む場合、
事前にエアコンを付けたい部屋と位置をリノベーション業者に伝え、エアコン取り付けの準備工事(専用回路とコンセント設置、下地補強、配管穴の位置確認)をしてもらいましょう。
一台の室外機で数台の室内機を動かすマルチエアコンや、室内にエアコンの配管を見せたくない場合は、
配管の隠蔽工事が必要になります。
家電量販店のエアコン設置では、基本的に隠蔽配管は行わないところがほとんどですので、その場合は他で購入したエアコンでも、設置工事はリノベーション業者にしてもらうほうが良いです。
費用を抑えるためにエアコンを施主支給したのに、隠蔽配管のために壁や天井を剥がしてやり直し、なんてことにならないように気をつけましょう。
温水洗浄便座(ウォシュレット)
トイレの品番と購入予定の
ウォシュレットの組み合わせで設置ができるかどうか、事前に業者に確認を行ってください。
ウォシュレット用のコンセントが必要になりますので、位置を業者に確認しましょう。
照明器具
照明器具は天井の引っ掛けローゼットやライティングレールににひっかけるだけで取付けできるものと、埋め込み式のものや設置に電気工事が必要なものがありますので、
あらかじめ業者に設置が可能か確認を取りましょう。
自分で設置を行う場合に、天井が高くて設置ができない、照明器具が重くて持ち上げれないなどのトラブルがありますので、そういった場合も業者にお願いできるか確認すると良いでしょう。
おすすめ!施主支給の住宅設備の探し方
価格の比較をするのは価格ドットコムがおすすめです。
どの機材にも事前にリノベーション業者に確認が必要ですので、販売ページのURLを送るなど、情報を渡しやすいネット販売がおすすめです。
また機材によっては、大型家電量販店の店頭で安く販売していることもありますので、いくつか回ってみて探してみても良いかもしれません。
その場合は
メーカーや品番をしっかりメモし、業者に購入したい商品の情報を伝えましょう。
施主支給おすすめ
価格ドットコム
(購入したい商品が決まっている場合に最安値のお店を確認することができます。)
楽天
(ポイントアップセールが頻繁にあるのでそれを狙うと通常よりお得に購入ができます)
Yahoo!ショッピング
(Tポイントを集めている方、ソフトバンクのスマホをお使いの方はお得に購入ができます。)
施主支給する場合の注意点
安く機材が購入できてお得な反面、施主支給ではお客さまのほうで管理をしてもらわないといけないこともあります。
機材の配送日時の指定
工事に間に合うように機材を揃えます。
業者と相談を行い、機材を購入したら、発送日の日時指定をきちんと行ってください。
こちらができていないと商品の取付けができなかったり、工事日程が延期されてしまう場合があります。
特にエアコンなどの機材は大型なので、誤った日に搬入されてしまうと置き場所に困ったり、他の工事の妨げになってしまう場合があるので気をつけましょう。
工事期間中であれば荷受けをリノベーション業者にしてもらうこともできますので、
職人さんがいる日時に配送を指定すると良いでしょう。
何がいつ届くのかを
リノベーション業者に事前に伝えておけば、余計なトラブル無く設置工事まで進めてくれるはずです。
保証書の管理
エココでの場合ですが、弊社で購入した機材の保証書などは最後の引き渡しの日にすべてまとめてファイリングをしてお渡しします。
施主支給の場合ですと、お客さまのほうで保証書などの管理を行っていただく必要があります。
施主支給した場合の費用比較例
・
施主支給の内訳公開~全42品を支給し34万円を減額しました
3.中古マンション購入とリノベーションを組み合わせて住宅ローンをまとめる
中古マンション購入とリノベーションの住宅ローンを組み合わせることのメリット
中古マンションの購入とリノベーションを同時に考えられている方には、
住宅ローンとリノベーション工事費用を組み合わせてローンを組むことをお勧めします。
一般的に、中古マンションの購入費は「住宅ローン」、リノベーションの工事費は「リノベーション(リフォーム)ローン」とローンの種類が異なります。
しかし、住宅ローンはリフォームローンに比べ、借り入れ期間が長く金利が低いので、
物件価格とリノベーション費用をセットにした住宅ローンの方が断然お得です!
別々にローンを組んだ場合は「住宅ローン」の金利と「リノベーションローン」の金利がそれぞれ別々にかかってくることになります。
これから長い期間支払うことになるローンですので、ローンにごとに金融機関や支払い日が異なるよりも、まとめたほうが管理がしやすくて安心ですね。
自分で見つけた中古マンションでも住宅ローンはまとめれるの?
エココでは中古マンション購入からリノベーション工事までワンストップで行うこともできますが、お客さまのほうで物件を見つけられた場合でもローンをまとめることができます。
ただ、注意をしないといけないことは、
物件購入後に「リノベーション工事費をプラスしたい」ということはできませんので、
物件購入前の段階で、リノベーション費用のローンのお見積り書を確認すること、
そしてローンの仮申し込みの時に
リノベーションを含めた費用の借り入れが大丈夫なのかを金融機関にご相談の上お申し込みをしてください。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はさらにお得にリノベーションができる6つの方法の前編をお伝えいたしました。
さらにお得にリノベーションをするには、
1.生活の優先順位を決め、
2.ネットで設備や建材を安く購入するできる場合は、『施主支給』を行い、
3.中古マンション購入とリノベーションを組み合わせて住宅ローンをまとめる
事が大切でしたね。こちらはリノベーションのプランニング段階で行える方法となっています。
次回後編は、リノベーションの検討段階にもできる価格をおさえれる方法をお届けしたいと思います!
皆さまの満足のいくリノベーションを応援しています!
『
リノベーション費用を削減できる6つの方法(後編)』はこちら!