リノベーションコラム
マンションの和室、残す?残さない?リフォームで出来ること。
今回のコラムでは、お問合せの多い和室のリフォームについてご紹介していきたいと思います。和室の特徴に合わせたリフォームのポイントや活用方法を是非チェックしてください。
まず、よくあるマンションの和室がどのような特徴があるのかというとリビングの隣に設けられることが多く、寝室として利用されたり、仕事部屋にしたり、またはあまり活用されず荷物を入れるだけの納戸のようになってしまうこともあるようです。
また、和室には基本的に押入があり、他には床の間といわれる生け花や掛け軸を飾って空間に彩りを与えるスペースが設けられている場合もあります。
しかし、押入と床の間も現代の生活には合わなくなってきており活用しづらいスペースとなってしまっていることが多いです。
今回は、この和室をそのまま使っていくのか、フローリングに変更するのか、空間活用にあわせてリフォームのポイントをまとめました。
和室の用途変更
現代では洋室をメインとすることが多いため和室を洋室へと変更するご依頼が多いです。その中でも多いのが和室を隣り合うリビングに取り込み、リビングをより広くするリフォームと、個室として部屋数を確保することを優先し、そのまま洋室化する方法です。
どちらにしても現状や今後の空間の使い方のご要望に合わせて判断していくとより有効にお部屋を活用できます。個室の形を残す場合は、間仕切り建具を透明にすることで圧迫感を軽減し、明るさも取れるようにするのもおすすめです。
また、開けた時に扉を全て収納出来る建具を採用すると、開いているときはリビングの一部のように、閉めているときは個室としてなど使い分けも可能です。
床の間
床の間は飾りや彩り要素が大きく、意識しないと活用できない空間です。そういった空間よりも利便性を考えた変更をするリフォームのご要望が多く、シンプルにお部屋に取り込んで広さを確保したり、床の間は押入の横に位置していることが多いので押入れをクローゼットにリフォームし、床の間を収納として取り込んでしまうことが多いです。
また場合によっては、飾り要素と収納の間を取って現代風の飾り棚やカウンターを入れたり、有孔ボード(パンチングボード)で見せる収納をつくることもできます。
押入れ・WIC(ウォークインクローゼット)・WTC(ウォークスルークローゼット)
和室にある押入についても活用が難しいというお声をよくいただきます。
押入を押入として残すリフォームでは、収納したいものや量に合わせて可動棚やポールの追加、コンセントの取付とカスタムしていき収納の効率を上げる事ができます。
より収納を大きくしたい場合は、押入をこわし、WICにするリフォームも多いです。収納量がしっかり確保できることももちろんですが、上記にあげたカスタムの変更も多く行えるので活用の幅もかなり広げられます。
また、WTC(ウォークスルークローゼット)という収納兼廊下を作ることも出来ます。
WTCは他のスペースと用途を合体させることで表には出したくない導線やスペースをまとめることができます。例えばWTC内にカウンターや鏡をつけて化粧スペースを設けたり、ワークスペースとしてデスクスペースと照明・コンセント類を設けることも可能で、どちらも乱雑になりやすい空間を表から隠すことができます。
最近の和室事情
その他細かいところになりますが、和室の畳は多くの種類が出るようになり、仕様の選択も幅広くなっています。
正方形を組み合わせるように敷く琉球畳や、普通の長方形の畳でも色、デザイン、畳のヘリにいたるところまでこだわって選ぶことができます。また見た目だけではなく機能面ではカビに強い、消臭機能がある、対アレルギー用があったりとお子さんからペットまでその空間を利用する多くの方のことを考えた商品があります。
畳が好きな方はそういった現代に合わせた商品でオシャレも機能も叶える和室作りを検討するのも素敵です。
他にも最近では、小上がりの和室を採用する方も増えてきています。床が腰掛けられる程度の高床になっている和室で、高床にしたスペースでちょっとした床下収納を確保することができます。
空間としても立体的要素が増えるのでメリハリが生まれ、他とは一味違う特別な和室にすることが可能です。
まとめ
以上、和室リフォームについてまとめました。和室に関しては他と仕様が異なるお部屋として好みも大きく分かれる空間ですが、皆様の素敵な和室のリフォームの参考にしていただけると幸いです。
また、弊社でも多くの事例があるリフォームなのでお気軽にお問合せください。